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技術・サービス
カチオン電着塗装の異物対策|発生源から管理する品質安定化技術
大橋鉄工ベトナムでは、カチオン電着塗装の異物不良に対し、発生抑制・侵入防止・捕捉・清掃に加え、日本本社での成分分析まで実施。異物の正体と発生源を追究し、再発防止につなげています。
■ 概要
カチオン電着塗装において、塗装面への異物付着は外観品質を左右する重要な管理項目の一つです。
大橋鉄工ベトナムでは、異物対策を単なる清掃や除去で終わらせません。「どこから異物が発生するのか」「どうすれば製品や塗料槽への侵入を防げるのか」「発生した異物は何なのか」を一つひとつ追究し、設備改善・日常管理・日本本社での成分分析を組み合わせて対策しています。
「発生させない・入れない・落とさない・溜めない・捕捉する・分析する」という多段階の異物管理により、安定したカチオン電着塗装の品質につなげています。
■ 特長
集電子の角度を定期的に点検・管理し、バスバーとの接触状態を安定化
集電子が接触する瞬間の電圧を調整する機能を設備に追加し、異常スパークを低減
集電子付近に専用カバーを設置し、金属異物の塗料槽への落下・侵入リスクを低減
塗料槽の循環フィルターを30μmから10μmへ変更し、微細異物の捕捉を強化
ハンガー上部に異物落下防止受け皿を設置し、製品や各処理槽への異物落下を防止
受け皿を掃除機で定期清掃し、堆積物の再飛散を防止
現地で原因を特定できない異物は、日本本社の分析設備を活用して成分分析を実施
■ 金属異物を「発生源」から抑える
電着塗装では、ハンガー上部にある集電子がバスバーと接触することで製品へ通電します。集電子の角度や接触状態が適正でない場合、接触時に異常なスパークが発生し、微細な金属異物の発生につながる可能性があります。
そこで大橋鉄工ベトナムでは、集電子の角度を定期的に確認・管理し、安定した接触状態を維持しています。さらに、集電子が接触する瞬間の電圧を調整する機能を設備へ追加し、異物の発生源となるスパークそのものを低減する対策を行っています。
■ 発生した異物を「塗料槽に入れない・捕捉する」
スパークの発生を抑えるだけでなく、万一、金属粉が発生した場合も想定しています。集電子付近に専用の異物落下防止カバーを設け、金属異物が下部の塗料槽へ落下・侵入するリスクを低減しています。
さらに、塗料槽の循環フィルターは30μmから10μmへろ過精度を高め、槽内の微細異物を捕捉する対策を強化。発生抑制、槽への侵入防止、フィルターによる捕捉と、複数の対策を重ねて異物リスクの低減を図っています。
■ 上部からの異物を「落とさない・溜めない」
塗装ラインでは、コンベアチェーン部などから鉄粉・錆・油汚れなどが落下する可能性があります。製品や各処理槽への異物落下を防ぐため、ハンガー上部には異物落下防止受け皿を設置しています。
また、受け皿に異物が堆積したままになると、振動や乾燥炉内の気流によって再飛散する可能性があります。そのため、掃除機を使用した定期清掃を実施し、「受け止める」だけではなく「堆積させない」管理まで行っています。
■ 異物を「見つける」だけで終わらせない|成分分析による発生源追究
塗装面に異物が確認された場合は、色・形状・付着位置などを確認して層別し、どの工程で付着した可能性があるのかを調査します。
過去の改善活動では、糸状異物、鉄・錆、金属異物などについて発生源を仮説立てし、乾燥炉フィルター、ダクト、コンベア、ハンガーなどを調査・改善しています。さらに、乾燥炉の気流やダンパー条件まで調整し、異物低減につなげた事例もあります。
■ 日本本社と連携した成分分析で発生源を追究
現地で原因を特定できない異物については、日本の大橋鉄工本社へ異物を送り、分析設備を活用した成分分析を行うことも可能です。分析結果を設備・治具・材料・作業環境などの調査結果と照合し、発生工程や発生源を絞り込みます。
異物採取 → 本社で成分分析 → 工程・原因の切り分け → 発生源の絞り込み → 再発防止までつなげることが、大橋鉄工ベトナムの異物管理の考え方です。
大橋鉄工ベトナムでは、異物対策を清掃だけで終わらせず、発生源の抑制、塗料槽への侵入防止、捕捉、落下・堆積防止、原因調査、日本本社での成分分析まで実施。
「発生させない・入れない・落とさない・溜めない・捕捉する・分析する」という多段階の管理によって、カチオン電着塗装における異物の再発防止につなげています。
■ 詳細はPDFをダウンロードしていただくか、お気軽にお問合せください。
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